2015年5月6日水曜日

【同人誌レビュー】カリニヒタ「童六舞姫」


例大祭12を間近に控え、GWは積み本消化週間となりました。
今回はカリニヒタ「童六舞姫」。
童六舞姫は冬コミ(C87)で頒布された童謡モチーフの小説合同誌です。
特設サイトはこちら。

S.D.「さんさん秋日和」
「大きな栗の木の下で」モチーフの秋姉妹主人公のお話。
季節に関わる異変を起こしすぎたのか、幻想郷に秋が来ない!
秋姉妹は魔理沙と協力して秋度を集め、妖怪の山で宴会を開催する事に。しかし山に余所者を入れたがらない天狗の反対により交渉は一筋縄ではいかず……幻想郷らしい幻想郷を描かれる。秋晴れのようにからっとして爽やかなお話。

めるめるめるめ(創想話)「清廉と積む雪の帳に、飾る花は赤く赤く」
「通りゃんせ」モチーフのパルスィの過去話。『夜に橋を渡ってはならない』水橋の村で虐げられる姉妹。妹は病に倒れ、奪われることに嫌気が差した姉は人斬りに身を落とす。ひたすら重い! 暗い! 娯楽要素ゼロ!
でも最後の最後でちょっとひねりを加えてくれたので好きです。
実はヤマパルかもしれない。

Pumpkin(創想話)(Twitter)「リチウム色の瞳の向こうに」
「星めぐりの歌」モチーフの鈴仙とフランドールの歓談。嫌われ者のよだかの星と自分を重ね合わせるフランドール。紅茶と鈴仙の瞳とフランドールの羽とで色彩の描写に溢れ、小説というよりはポエムみたいな感じでした。

こうず(創想話)(Twitter)「躯の姫はなお唄う」
「かなりや」モチーフ。
神子の御幸の途中で行方不明になった芳香を布都の以来で追う屠自古と途中で行き会った白蓮の対話と行進。
冒頭で殺人は起こるけど特に解決されずに終わる。草の匂いが漂うような豊富な語彙で美しく描写されてはいるけど、この幻想郷にはとても好感を持てない!
こうずさん自身もそれを狙って描写しているフシがあります。
微妙にみことじ要素あり。

白衣(創想話)(Twitter)「ameFFri」(一つ目のFは鏡文字)
「あめふり」モチーフ。
幼少期、雨に濡れていた霊夢は魔理沙にもらった傘をダサいと捨ててしまう。化けて出た小傘は成り行きで霊夢のお母さんになることに!
しかし当然彼女は母の何たるかなどとは知らず、慧音に助言を乞いに行くことに……
ここまでに重かったりポエミーだったり殺伐としてたりな作品が続いていたので、軽妙で王道な文脈に則ったストーリー展開にすごく安心します。
出会い、親愛の深まり、別れ……まさに直球!

百円玉(創想話)(Twitter)「仙波山」
「あんたがたどこさ」モチーフのマミゾウ過去話。
時は幕末。佐渡から旅してきたという名も無き女郎は、何かわけがあって日光東照宮を目指しているらしい。しかし道中には新政府軍と旧幕府軍の兵がひしめき、東照宮自身にも怪異が取り憑いているという。
あの黒い蝶はなんだったのか、名を貸すということがどういう事か、色々と謎を残して閉幕。あれ、まさか家康……?

さて、そんなサークル「カリニヒタ」ですが、5/10の例大祭でも小説合同誌を頒布するそうです。このレビューを読んで興味をお持ちの方はスペースに足を運んでみてはいかがでしょうか?

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